大人になって興味をもった分野について、大学で勉強してみたい――。そんな中高年が、1科目から大学で学べる制度があります。学生と同じように課題をこなして単位を積み上げれば、大卒相当の学位(学士)を取れる仕組みもあります。学ぶこと自体が生きがいになっている人も、少なくありません。
行きたい大学、学びたい科目がある人は、独立行政法人「大学改革支援・学位授与機構」のウェブサイトで科目等履修生の制度がある大学一覧(https://www.niad.ac.jp/n_gakui/application/kamokutou/)を見てみよう。
2022年1月現在、全国の637大学と505の大学院が同制度を設けている。たとえば、国立の一橋大学なら、検定料9800円、入学金2万8200円、1単位あたり1万4800円の授業料で科目を履修できる。
願書を提出して受講が認められれば、半年間や1年間、その講義に出席することができる。リポートを出したり試験を受けたりして合格すると、単位が修得できる。いったん修得した単位に期限はなく、後に入学した大学や大学院で卒業・修了に必要な科目の単位に算入できる場合もある。
単位を積み上げ、学位を取得
いま50歳の人が18~19歳だった1991年、大学(学部)進学率は約26%だった。いまからでも遅くはない。短大卒業などの資格を満たす人が、科目履修で単位を積み上げれば、大学卒業相当の学士の学位を取得することもできるのだ。
たとえば、若いころに短大を…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル